【博物館】北条氏展vol.4_鎌倉歴史文化交流館・鎌倉国宝館

博物館訪問記

北条氏展vol.4に行ってきました

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を楽しみにしているmezzoです。

今回は鎌倉市内の2つの博物館で同時開催中の企画展・特別展、『北条氏展vol.4の感想をシェアします。

『鎌倉殿』の理解を深めるヒントを、博物館展示は教えてくれます。

北条氏展とは?

メゾさん
メゾさん

北条氏展、以前も見に行ったよね?

それとは別物なの?

▶️北条氏展とは、鎌倉市内の2つの博物館「鎌倉歴史文化交流館」と「鎌倉国宝館」で同時開催する企画展・特別展です。

会期中大きく3回のテーマ替えがあって、今回mezzoが見たのは最後のテーマvol.4_北条義時の子どもたちになります。

ちなみに、vol.3の会期中に両館とも訪問したことがあります。

各館の基本情報・アクセスなどは以下の過去記事にまとめました。

併せてご覧ください。

vol.4 会期

両館で会期が少し異なります

その点は注意が必要です。

鎌倉歴史文化交流館:企画展鎌倉国宝館:特別展
前期)2022年10月24日(月)〜2022年12月28日(水)2022年11月8日(火)〜2022年12月21日(水)
後期)2023年1月11日(水)〜2023年3月11日(土)

鎌倉国宝館の方が早く会期終了を迎えます。

両館1日で見学したい方は早めに行く方が良いでしょう

鎌倉歴史文化交流館の方は2023年3月まで会期が設けられています。

しかしvol.4の中で「前期」と「後期」があり、「前期」は2022年12月28日で終わります。

「極楽寺殿後消息」「六条八幡宮用途注文」など前期だけしか展示されない資料もありますので、お気をつけください。

会期情報はポスターが見やすいので、併せてご覧ください。

https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/hojyo4.html より

両館を1日で回ることができます

同じ「北条氏展」なので両館を1日で回ると比較ができて理解が深まります。

位置関係を地図に落としたものがあります。

鎌倉の街歩きも兼ねて、どちらも回るのも楽しいかもしれません。

道中若宮大路を歩くと北条泰時(太郎)の邸宅遺構が見学できる一角があります。

自由に出入りできて、説明もあるのでつい立ち寄りたくなりますね。

展示を見て鎌倉歴史文化交流館

同じ『北条氏展』をテーマ2つの博物館でコラボ展示を行う趣旨なので、博物館ごとの特徴が感じ取れるのが面白かったです。

前回vol.3で初めて来館した時に続き、今回もそう感じて帰ってきました。



鎌倉歴史文化交流館

建物入り口。紅葉が綺麗でした
大河ドラマゆかりの地に、解説版が出ています

鎌倉歴史文化交流館の特徴は、北条義時の子どものうち泰時・朝時(名越流)・重時(極楽寺流)・政村をメインに、考古学上の出土品を用いて解説するところです。

北条氏の分家には他に金沢文庫で有名な金沢流(北条実時)がありますが、実時自身は義時の孫にあたるためか、やや比重は少なめでした。

金沢流の拠点だったのは現代の行政区分でいうところの横浜市金沢区であるため、今回は深入りしないことにしたのかもしれません。

北条氏には有名な人物が色々いる中で、厳密に義時の子どもに絞っている印象でした。

ありがたかったのは、家系図パネルの掲載がターゲットの人物ごとにあり、複雑な北条氏の人物関係が理解しやすかったところです。

概して説明の構造が親切でわかりやすいため、歴史に詳しい方もあまり自信のない方も楽しめる内容だと思いました。

個人的には北条重時の家訓「極楽寺殿御消息」が印象に残りました。

家の当主は庶子や仕える者を大切にせねばならない、いつも機嫌よく接すること、と心構えを説きます。

一方庶子は当主に従うこと、当主からもらった所領を大切にすること、などと書かれています。

一見よくある教訓に見えますが、『鎌倉殿』の後の時代にまさに北条一族間で壮絶な争い(伊賀氏の変、得宗家と名越流など)が待っていることから、その辺りを見てきた重時の言葉ならば重みが違う気がするところです。

考古学上の出土品もモノならではの迫力を感じました。

こちらは北条氏の家紋である三つ鱗の紋が入った出土品コーナー。

鎌倉歴史文化交流館では一部を除いて撮影可能な資料もあります。

旅の記念に、また自宅に帰って勉強用に撮影させてもらうのもいいと思います。

展示を見て_鎌倉国宝館

鎌倉国宝館の入り口

鎌倉国宝館の展示の特徴は、北条氏のメンバーと仏教とのつながりが軸であることでした。

登場人物のうち泰時・重時などは義時の子どもなのですが、他にも時頼・時宗・貞時・高時など後世の北条氏メンバーも登場します。

義時の子孫とゆるく括り、鎌倉の仏教の庇護者としての北条氏に焦点を当てている印象でした。

個人的には極楽寺流重時とつながりのある僧忍性の木造の可愛い顔が残りました。

こんな屈託のない顔をするお坊さんがいたら、心が和みますね。

鎌倉国宝館入り口。紅葉が見事

おわりに

ドラマの方も18日(日)の最終回を目前に大詰めですので、どちらの館も人が多かったです。来館者の方の熱気を肌で感じつつ見学をしてきました。

施設の職員さんに熱心に質問する方もいて、みんな楽しみにしているようですね。

mezzoも最終回、楽しみにしています😀

また『北条氏展』のように各館の得意分野を活かして1つのテーマで特別展を企画する試み、今後もあったら行ってみたいと思っています。

追記:金沢北条氏を知るには金沢文庫・称名寺へ

今回義時の孫の代ということで説明比重がやや控え目だった金沢流について、金沢文庫・称名寺に行くとかなり勉強になります。

鎌倉市から山を挟んで東側に当たります。

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