元正天皇展に行ってきました
平城宮いざない館で開催中のパネル展示『元正天皇展』に行ってきました。
先日奈良文化財研究所平城宮跡資料館を訪問したあと、平城宮跡いざない館にも立ち寄りました。
どちらも平城宮跡の敷地内なので、時間に余裕のある場合は歩いて移動することもできます。
元正天皇って誰?
今回のパネル展示の主人公「元正天皇」は、知る人ぞ知る奈良時代の女帝、といったところでしょうか。
奈良時代の天皇といえば、平城京に遷都した女帝元明天皇や、東大寺大仏を建立した聖武天皇が有名です。
それに比べると元正天皇(氷高内親王)の知名度は少し下がるかもしれません。
元正天皇の在位期間は元明天皇の後、聖武天皇の前になります。
・元明天皇の譲位の詔に元正天皇のことを「落ち着いた人物で若くて美人」と書かれている
・生涯独身だった最初の女性天皇
・聖武天皇に譲位した後も太上天皇として政治的影響力を持ち続けている
といった事情もあり、元正天皇、気になる人物ではあります。
基本情報
展示名 | 元正天皇展 |
会場 | 平城宮いざない館 (平城宮跡朱雀門ひろば) アクセスはこちら |
会期 | 「元正天皇展 全編」(在位中も含めたすべて) 9月10日(土)~10月10日(月・祝) ◆「元正太上天皇編」(退位後) 10月15日(土)~12月11日(日) ※11/14(月)は休館日 |
展示室詳細 | 9月10日(土)~10月10日(月・祝) 平城宮いざない館 企画展示室 10月15日(土)~12月11日(日) 平城宮いざない館 休憩コーナー |
時間 | < 9月>10:00~18:30(入館は18:00まで) <10月~12月>10:00~18:00(入館は17:30まで) |
入館料 | 無料 |
公式サイトはこちらです!
撮影について、会場の掲示によると「全体の雰囲気がわかるものはSNSでのシェアもOKです。個別パネルの撮影はできるが、SNS投稿は控えてください」とのことでした。
そのためこのブログでも、全体の雰囲気がわかる写真を掲載しています。
この企画について
平城宮いざない館では、2020年から毎年秋に奈良時代の女性皇族をテーマとするパネル展示を実施しています。
2020年は「元明天皇」、2021年は長屋王の正妻であり元正天皇の妹である「吉備内親王」が主人公でした。
mezzo、実は2021年の「吉備内親王展」にたまたま立ち寄り、来年もまた行きたい!と静かな決意を固めていたところでした。
作画担当は上村恭子さん。
「元正天皇展」のTwitter公式アカウントもご紹介します。
展示を見て
展示風景
展示風景はこんな感じ。
mezzoが行ったのは「太上天皇編」の時期だったので、展示会場は「休憩コーナー」になります。
自販機があって、飲み物を片手に肩の力を抜いて観られる雰囲気です。
通常の博物館よりリラックスしながら楽しめるのね。
お子さん連れでも安心な雰囲気だね。
展示構成
構成は、元正天皇の人生を紙芝居風にパネル展示したものです。
題材は正史の『続日本紀』の他に、『万葉集』など様々でした。
mezzoは今回見に行くまで、元正天皇は皇位を離れてからも聖武天皇の政権を支えてきた人という印象を持っていたところでした。
今回のパネル展示では話題がそこまで政治の話に集中しておらず、気楽に楽しめます。
『万葉集』のエピソードとして紹介された話で、元正太上天皇が政府首班の橘諸兄に内緒で遊びに出かけるくだり、かわいらしかったなあ。
来場特典あり!?
会場でアンケートに答えるとスマホの待ち受けイラストがもらえます。
記念スタンプもあります。
会期ごとに押せる種類が違うので、全部集めたくなりそうです。
元正天皇をもっと知りたい方へ
画集について
『元正天皇展』は会期制なので、訪問時期によっては見られないパネルもあります。
全てのパネルを見たい場合、画集が便利です。
『元正天皇展図録』として旅とくらしの玉手箱フルコトnetshopで販売しています。
里中満智子『長屋王残照記』で理解が深まる
『元正天皇展』を見て、もっと元正天皇を知りたくなったなあ
▶️里中満智子のマンガ『長屋王残照記』などわかりやすいですよ。
長屋王を主人公とした作品ですが、長屋王の正妻吉備内親王は元正天皇の妹にあたります。
聖武天皇と外戚関係を形成し勢力拡大を目指す藤原氏に対して、皇族中心の政治を目指す元正天皇が頼ったのが長屋王夫妻だった、というストーリーになっています。
長屋王の生涯に深い関わりを持つ人物として元正天皇は描かれています。
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